ピンセットの好み

ウォッチメーカーが使うピンセットって何種類あると思いますか?
一般的なものだけでも10種類、特殊なものを入れるとかなりの数があります。
でもよく使うのは5〜6本でしょう。
このピンセット、買ってきてそのまま使うのではなく、自分の好みに調整していきます。
そして、毎日使う工具なだけに、みなさん色々と好みがあるようです。
メーカー・形状・素材・質感など、、、
メーカーでいえば、最高品質のDUMONTの他、FONTAXやRUBISが有名です。
形状はアルファベットで決められています。
1番のピンセットと言えば、どのメーカーでも同じ形状。便利です。
素材も好みが別れるところです。
スチール、合金、真鍮、ニッケルなど、、、
昔はスチールの質がよかったのでスチール製を好む人が多かったようですが、最近ではスチールの
質の低下と、合金の発達によって、合金製を好む人が多いようです。
しかも磁化しない、錆に強いなどの利点もあります。
高級時計を扱う方はニッケル製のピンセットを好む人が多いようです。
柔らかいので、時計に傷をつける心配が少ないのですが、こまめに手入れが必要です。
どのメーカー、どの素材を選んでも、ちゃんとした手入れが出来ないと意味がないんですけど、、
手入れをするための技術はウォッチメーカーが最初に習う
「マイクロメカニクス」
の分野に含まれます。
マイクロメカニクス、、、あまり聞かない名前ですね、、、
その話しは次回ということで、、、