マイクロメカニクスとは?

工具や道具、部品の製作、工作機器の使い方。
それが「マイクロメカニクス」
ただし、マイクロというだけあって、普通よりちょっと精密です。
単位でいうと1/100mm単位の作業になります。
ウォッチメーカーになるためには何より大切な作業です。
これが出来ずにウォッチメーカーとは言えません。
例えば、前回書いたピンセット。
その調整だってマイクロメカニクスだし、必ず使うドライバーの加工だってマイクロメカニクス。
その他にもブルースチールを作る技術、部品を磨く技術などウォッチメーカーに必要な多くのことがマイクロメカニクスには含まれています。
でもマイクロメカニクスが大切な理由は、道具が作れる、部品が作れることだけではありません。
それを通して何を学ぶか、、、
手の感覚、物の見方、ウォッチメーカーとしての考え方、金属の質感、限界、など、、、
結果として形にはなりませんが、本当に大切なことであり、学ばなければいけないことです。
残念な事に最近では、メーカーに入ったらそんな技術は使わないからいらない!なんて人もいます。
まぁメーカーは部品の在庫があるので、わざわざ部品を造るなんて事はしないいんでしょうけど、、
そんな考えの人は時計技師にはいるかもしれませんが、少なくともウォッチメーカーではありませんので、時計修理をどこに出そうか考え中の方は参考までに知っておくと良いかもしれません。