謎多き時計の電池交換

最近は、駅の売店のようなところでも「電池交換」を受け付けているようです。
しかも安い。800円とか1000円とか。
メーカーに出すとおそらく3000円前後ではないでしょうか。
いったいこの値段差は何だと思います?
ちゃんと理由があります。
まずは「電池の仕入れ値」 同じ規格の電池でも、1級品、2級品のような差があります。
時計に使われる電池は1級品クラスのもの。 但し、2級品では動かないというわけではありません。もちろん使えます。 そこで、2級品クラスの電池を大量に仕入れる。そうすれば結構安くなる。 これがまず一つ。
あとは、「電池交換以外のサービス」 「電池交換」で電池交換以外のサービスとは変なようですが、本来必ず必要なんです。 大抵の時計には、水や汗などから守るために、パッキンが入っています。
このパッキンは基本的に使い捨てで、メンテナンスの際には必ず交換しないといけません。
メーカーでは必ず交換しているはずです。
しかし、クイックサービスのような安いところでは交換していないところが多いようです。
その他の大きな違いは、そもそも「電池交換だけで良いのか」を確認してくれます。
オーバーホールが必要な状態の時計を無理に使えば、やはり時計自体の寿命も短くなります。
電池を交換してもすぐに止まってしまう場合もあります。
電池交換の目的が「電池を交換すること」であれば、高額なオーバーホールなんてする必要ありませんが、電池交換の目的が「その時計を今後も使っていくため」であれば、オーバーホールを勧められたらオーバーホールした方が良いでしょう。
※必要のないオーバーホールを勧める業者やオーバーホールしなければ電池交換もしないという業者はよろしくありませんが、、、
いくら安くても無駄な電池交換にお金は使いたくないですよね?
メーカーだけでなく、ちゃんとした技術者がいるお店であれば大丈夫だと思います。
電池交換の際には、どこに頼むかちょっと考えてみて下さい。