1日1個?1万個?

以前オーデマ·ピゲの本社を見学させて頂いた。
その本社の隣には、特別な社屋がある。 複雑時計を専門に製作していると言うことだった。
1年に数個しか生産できないようなもの。 働いているウォッチメーカーは数人。特に優れたウォッチメーカーの方なのだろう。 その中の一人が部品を磨いていた。もちろんすべて手作業。
一つ仕上げるのに7時間はかかると言った。 そのとき、一緒に見学していた方が自慢げにこう言った。
「日本なら1日1万個仕上げられる」
彼は、このメーカーには、この部品を機械で仕上げる技術力がないと思ったらしい。 それを磨くためのオートメーションの機械を作れないから、手で磨く。 この発想にはびっくりしたのと同時に、恥ずかしかった。
あなたならどう感じますか?
1日1個、ウォッチメーカーが手で仕上げた部品と、1日1万個、機械で仕上げた部品。
違いが分かると思いますか?