時計は軽いほうが良いのか?

時計は軽い方が良いのか?
軽い方が良い理由はそれほど多くないはず、、、
その一つに「ハイビート」がある。
最近の時計は、その多くが「ハイビート」。
簡単に言えば、時計の精度の要である「テンプ」の動きが、昔の時計「ロービート」に比べて速い。
速く動かすためには、もちろん力を伝える歯車の回転数も速くする必要がある。
歯車の比率の問題。
自動車で考えてみるとわかりやすいだろう。
速く走るためには、トップギアで走る。
でも、トップギアでは止まっている状態から動かすことは難しい。
要するに力がない。
力がないのに動かすにはどうするか?
「軽くする」。
ハイビートの時計で大きな「テンプ」が使われていないのも、重すぎるから。
「テンプ」は大きい方が安定する。
しかし、テンプが小さくなっても「ハイビート」を採用する時計が多い。
テンプの安定性を補う利点がある。
ここで間違ってほしくないことは、
ハイビート=精度が良い
ロービート=精度が悪い
というわけではない。
ロービートでも、十分精度はでる。
では何がよいのか?
簡単に言えば、ハイビートのほうが調整が簡単ということ。
技術者が楽なのはハイビートだろう。
でも、私はロービートが好き。
見た目の美しさ、時計の耐久性などを考えると、ロービートのほうが優れていると思うから。
じっくりと時間をかけて精度を追い込んでいくのも楽しい。
自分の技術がわかるから、、、