時計ムーヴメント

「どこのメーカーの機械=ムーブメントがいいのですか?」 最近よく聞かれる。
一般の人でも、外観のデザインだけでなく、機械で時計を選ぶ人も増えているのだろう。 その中でも、「ETAの機械は?」「ロレックスの機械は?」と聞かれることが多い。
比較的手に入りやすい価格の機械式時計だからだろうか。
ETAの機械については、否定的な人も多いが、バランスを考えれば悪い機械ではない。 精度もいいし、メンテナンス代もリーズナブル。 使用するメーカーによっては、しっかりとした仕上げを行っている。
あとは、値段のバランス次第でしょうか。 ロレックスは賛否両論。ロレックス本来の「実用時計」として考えれば、いい機械だと思う。
技術者の立場から見ても、実用時計としては、とてもいい設計だと思う。 シビアな調整は必要ないし、精度を出すのも簡単。 大量生産されているので、部品代もリーズナブル。 あの質で大量生産できる技術は、ロレックスならでは。
個人的には、シンプルな機械がすき。 手巻き、カレンダーなし、スモールセコンド、ロービート、古典的な設計。 設計に無理がなく、一番長く使える。
同じ機械なら、もちろん仕上げのきれいなものがいい。 外観の美しさはもちろん、耐久性の面でも優れている。 しかし、精度、使い勝手などを考えると、皆さんにはあまり好まれないかもしれない。
そして、ウオッチメーカーとして興味がある機械となるとまた別。 これも個人的にはだが、ルノー·エ·パピ製の機械が面白い。